人の未来は決まってる?決まってない?
不確定性原理。この単語を聞いたことがあるでしょうか?この単語自体は、物理学の専門用語です。授業で聞いてて、うわ面白いな、と思ったので紹介します。
不確定性原理とは
お堅く言えば、量子力学の根幹を成し、発見当初は物理学における法則のほとんど全てに当てはまらない、物理学そのものを破綻させた問題児です。少し哲学チックな話になります。お堅いのが嫌な人は次の見出しまでスクロール!!!
まず、物理学における不確定性原理は、人が観測しているかしていないかで結果が変わった実験があったことから誕生しました。物理学において、前提として、この世のすべての事象は計算によってある程度の予測ができるというものがありました。リンゴがこの高さの木から落ちたら、何秒後に地面につくなどです。しかし、この前提を覆したのが不確定性原理です。計算によって予測できない、近似値が出ない、という問題が粒子の実験で出てきたのです。そもそも粒子の研究なんかすんなよ、どこに興味持ってんだよ、という大問題がありますが。
予測ができないんです。解析不能。ここで物理学者の間で議論になります。
主張① これはこういうもの。人類に理解することはできない
主張② 人類の物理学が発達していないからわからないだけだ
結論だけ言えば、この議論は①の勝利ということになっているはずです。
昔の人はいろいろなことに興味持ちすぎですよね。少しは現代の学生のことを考えて学問を発達させてほしいよ。ここまで発達してないと今の生活はないけど
不確定性原理の実験
不確定性原理の実験について少し詳しく、、、と思ったのですが、僕自身専門知識があるわけではないので身近な例を出したいと思います。難しくなっちゃうしね。ここからはラフです。おもしろいと思ってもらえたら嬉しい。
スーパーボールを投げるとしましょう。よーし、今からこれを投げるぞーといって投げたとして、スーパーボールの弾む回数、飛んでいく大体の距離は、投げる前に計算によって求められます。しかし、それが求められなくなる条件があります。それは、風が吹いた時です。投げた方向に向かって風が吹くと、スーパーボールはより遠くに飛びます。逆に吹けば飛距離は縮みます。この【風】が不確定な要素なんです。風がいつ吹くかは予想できません。吹いたときのことを考えての計算ももちろんできますが、吹かなかったらその計算はただの時間の無駄です。吹いたら結果が変わるけど、吹くかどうかはわからない。厳密にいえば違いますが、これが不確定性原理です。
このタイミングで投げたら、風が吹くと決まっていたからこの結果になった。もしくは、たまたま吹いたからこうなった。
このふたつ、どっちだと思いますか?吹くべくして吹いたのか、たまたま吹いたのか。最初からボールの運命は決まっていたのか、それとも偶然その結果になったのか。
あなたはどっちだと思いますか?
人の未来は決まってる?決まってない?
不確定性原理を人生に当てはめてみます。生まれてから、その人の人生というのはもう決まっているのでしょうか?それとも努力次第で変わるのでしょうか?
この人はここでこれだけ頑張ってここでこんな成果を出してこんな人生を歩む。
この人はここでこれだけ頑張ったからここでこの成果を出せてこんな一生を送ることができた。
運命が決まっていたのが前者で、運命を作ったのが後者です。
これを読んでいるそこのあなた、これを読んだのはたまたまなのか、それともずっと前から決まっていたのか。これを読んで行動して生き方が変わるのは決まっていたのか、それとも読んだから動こうという気になったのか。どっちだと思いますか?僕はちなみに人の運命や出会うことは最初からすべて決まっている派です。共感する人もしない人もいます。哲学に近いので答えはありません。ですが、どう考えますか?
さあ、ここで問題があります。この世には証明できることと、できないことの二種類が存在します。
この世にドラゴンボールのような世界線がないと証明できますか?ワンピースのような世界線がないと証明できますか?パラレルワールドがないと証明できますか?できないんです。
海外の大学でこんなことがあったそうです。
卒論に困った卒業生が、テキトーにこの世界とは別のもう一つの世界が存在する、と卒論に苦し紛れに書いたそうです。教授は馬鹿かお前は、と叱責。しかし、別の世界があることを証明できないけど、ないことも証明できない、と、何年かあとに世界中で話題になったらしいです。言われればそうですよね。人間って不思議。
本題が分からなくなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。不確定性原理、どうだったでしょうか。おもしろいと思ってもらえたら幸いです。
小難しく、わかりづらかったと思いますが、ありがとうございました。